「さくらももこ展」東京会場にイモトアヤコ来場、アトリエに遊びにきたような感覚に(イベントレポート)_devil may cry 4
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2022年7月に香川・高松市美術館から始まり、全国を巡回した「さくらももこ展」が東京で開催されるのは今回が初めて。場に場アdevil may cry 4オープニングセレモニーには、遊び
イモトは展示の中で、2007年から2011年にかけて全国11紙の朝刊で連載された「4コマちびまる子ちゃん」に特に見入ったそう。「『ちびまる子ちゃん』の4コママンガがあったと知って驚きました。短いからこそ伝えたい言葉がストレートに書かれているなと。例えばおじいちゃんが風邪を引いたときのエピソードでは、まる子の『近くて遠いってつらいねぇ』という言葉が印象的。きっとコロナ禍のときにみんなが感じたことですよね」と話す。また生き物との思い出を綴ったエッセイ「ももこのいきもの図鑑」の展示にも触れ、イモトは「ヘビは絵も写真も、形が似ているホースやコードですら嫌なときがあるぐらい大の苦手。でもさくら先生が描かれたヘビは温かくて優しくて、これなら家に飾ってもいいかもって思えるほど素敵に思えました」と語る。ほかにも数々の原画を鑑賞したイモトは、「さくら先生は人にも動物にも、空気や景色にもすべてに愛を持って描かれてたんだなと感じました」と感想を述べた。
展示だけでなく、会場に併設するカフェ・THE SUN & THE MOONで行われている「さくらももこ展カフェ」のメニューも堪能したというイモト。試食した「空飛ぶコジコジバーガー」と「もものかんづめソーダ」について、「食べるのを躊躇するぐらいかわいい。『空飛ぶコジコジバーガー』のコロッケは外がカリカリで中が熱々。『もものかんづめソーダ』は桃がゴロッと入っていて、コップに貼ってあるシールがなんと持ち帰りできるという。何度も貼って剥がせるそうなので、私も持ち帰らせていただきました」と話す。また東京会場限定のフォトブースでも遊んでみたそうで、「いい写真が撮れました。キャラクターが前面に押されるデザインなのがいいですね」と写真を披露。司会からカメラの位置が子供の目線の位置で少し低めだと聞いて、「私は座って撮ったんですが、確かに子供なら立ってちょうどよさそう。一緒に撮ってもいいかもしれないですね」と頷いた。
ここからは内覧会の様子をお届けする。「序章『さくらももこができるまで』」では、さくらのマンガ家デビューまでを少女時代の私物や卒業文集、絵日記などの展示を通して紹介。鮮やかな緑色の洋服を着て、俯き加減でなんらかの作業をするさくらの写真も飾られている。「第1章『ももことちびまる子ちゃん』」には100点以上の原画が登場。りぼん1986年8月号(集英社)に掲載された「ちびまる子ちゃん」の第1話や、カラー扉など多数の原画を見ることができる。連載当時のりぼん本誌と付録、アニメ「ちびまる子ちゃん」の脚本なども展示された。
「第2章『ももこのエッセイ』」には、1991年に刊行された「もものかんずめ」の巨大原稿用紙が出現。タイトルなどの手書き文字、表紙のラフからはさくらのこだわりが感じられる。また文字だけでなく、音声を通してもさくらの言葉を紹介。レトロな赤いラジオからは、さくらが1991年からおよそ1年間パーソナリティを担当した「さくらももこのオールナイトニッポン」の一部が流れた。「第3章『ももこのまいにち』」では1994年に男児を出産し、仕事をしながら育児する中で生まれた作品を展示。当時小学1年生だった息子と共作した絵本「おばけの手」の原画、息子がさくらももこに宛てた直筆ファンレターなどが見どころだ。
「第4章「『ももこのナンセンス・ワールド』」では「神のちから」と「神のちからっ子新聞」をフィーチャー。額縁がダンボールだったり、来場者と展示作品の間にあるラインテープが歪だったりと至るところでナンセンスな世界観が表現されている。「第5章『ももことコジコジ』」にはさくらが初めて描いたコジコジが登場。「終章『アトリエより』」では、仕事でもプライベートでも人を楽しませることが好きだったというさくらの素顔を覗くことができる。作業机の写真や仕事道具、コレクションの民芸品、蓋を開けたところにさくらのイラストが描かれているチェンバロなどが展示されている。また2015年頃に描かれたという少女の絵は、本展初公開の作品。特にモデルはいないそうだが、さくらをよく知る人たちいわく「さくらさんにそっくり」とのこと。少し困ったような、優しい表情でこちらを見つめる女の子の姿をぜひ生で見てきてほしい。
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